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2006.12.28

12/27 EGO-WRAPPIN'@東京キネマ倶楽部

Midnight Dejavu~色彩のブルース~

ライブハウスでのライブは、今年のレコ発ツアー初日以来。そして今日は、毎年年末恒例の鴬谷は東京キネマ倶楽部でのライブ。この街の妖しい雰囲気も、グランドキャバレー当時の内装を残した、独特の造りのこのホールも、まさにEGO-WRAPPIN'(以下「エゴ」)のためにあるといっても言い過ぎではないだろう。しかも今日は、10周年を締めくくる、エゴ今年最後のライブというオマケ付きだ。そういえば初めてエゴのライブを観たのも、ここ東京キネマ倶楽部だったかも知れない。

エゴのライブは、もう5年かそれ以上観ているだろうか?今年のRISING SUN ROCK FESTIVAL、2日目の深夜、SUN STAGEにエゴが登場した時には、結構感慨深いものがあったのだが(前年まではRED STAGE止まり、しかもこの時のSUN STAGEでのライブがとても良かった)、近年はこのような大きなステージも多く経験し、今月はNHKホールにおいて、10年間の活動の集大成的なライブも成功させ、自信に満ちた、余裕さえも感じさせる、そんなこの日のライブであったように思います。

本当は今日は、こんなに踊るつもりじゃなかったのに、序盤から飛ばしてしまって、もう汗だくだし、叫び過ぎて喉の下から胸の辺りが、腫れたように痛い…。

DJもすごく良くて、昭和ノスタルジーク〜オリエンタルムード〜野性的なダンスミュージック〜ジャズ〜ミュージカル〜ロックンロール〜ブラジリアンと自由に行き来する。

そして、いよいよライブ本編。今日はホーンが4人。Tb、Tp、そしてSaxが2台(バリサクあり)。この4人が奏でる、時にゴージャスなビッグバンド、時にブラスロック、さらにはラテンムードと、その変幻自在なサウンドが、いちいちカッコイイ。個人的には、新しいチャチャチャ(マンボ?)のアレンジの「GIGOLO」、よりジャジーなアレンジになった「あしながのサルヴァドール」も良かった。バリサクとTbによる低音、裏打ち、そして歯切れの良いトゥッティが気持ちいい。

エゴの2年前に発表した「Merry Merry」というアルバムがあるのだけれど、このアルバムは、おそらく純粋にアーティストとしての探究心から、かなり新しいことに果敢に挑戦していて、その結果、非常に興味深く、面白いことをやってはいるのだけれど、ポッスとしてのバランス感覚を失ってしまい、その後のレコ発ツアーでの反応もあまり思わしく、というかファンの間でもかなり酷評されて、かなり辛かったであろう時期も経験しているのだが、しかし今は、その「Merry Merry」で果敢に挑戦したことが、身となり骨となり、今年5月にリリースされた「ON THE ROCKS!」というアルバムで、ちゃんと実を結んでいるのである。今は新しい試みにも挑戦しつつも、ちゃんとポップスとしてまとめ上げるだけの手腕も合わせ持った、非常に素晴らしいバンドに進化したと思う。

結成10年目にして、きっと確かな何かを手に入れたのだろう。あらゆる音楽を飲み込み、新しい手法にも取り組み、それでいてポップであり、ダンスミュージックであり、そして惚れ惚れするような圧倒的な歌唱力、さらには常に全身全霊といった熱いパフォーマンス。今はすごくいい塩梅なんじゃないかな?10周年ラストのライブに相応しい、そして、それぞれのオーディエンスにとっても、1年の締めくくりに相応しい、そうだな、ファンにとっては、忘年会とクリスマスプレゼントとお年玉が、いっぺんに来ちゃったような、そんな贅沢な夜、"Midnight Dejavu"なのでした。

ON THE ROCKS!

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