« 11/30 GANGA ZUMBA→SOIL&"PIMP"SESSIONS | トップページ | 12/27 EGO-WRAPPIN'@東京キネマ倶楽部 »

2006.12.10

矢野顕子×上原ひろみ

12/8(金) 
矢野顕子×上原ひろみ Jammin' 〜The Piano Session〜
@昭和女子大学 人見記念講堂

えがおのつくりかた all about 矢野顕子 スパイラル・ツアー・エディション

共にNYを拠点に活躍する二人の、国内では初めてになるのでしょうか?、スーパーセッションを目撃して来ました。

矢野さんのライブは、今年はフェス等も含め、3度ほど観ていますが、上原ひろみさんは全くの初めて。矢野さんも認める逸材ということで、一体どんなピアニストなのだろうと、楽しみにしていました。

ライブは、二人の出会い〜今回のライブに至った経緯を簡単に説明するような内容のスポットが流れ、二人の挨拶の後、その上原さんのソロのコーナーからスタート。上原さんはひと言でいうと、繊細さと大胆さとを合わせ持った、希有な存在のピアニストだと思います。脚をバタつかせ、体全体を使って踏み込んで弾くような、ダイナミックでエキサイティングで、まさに渾身といった場面の演奏ももちろん圧巻なのですが、それとは対局の弱音の響かせ方も非常に上手いです。超高速のタッチも、ごく自然に流れるようなフレージングで、しかも一音一音の粒が、はっきりしているという、脅威といってもいい程のピアノでした。ジャズなのに、クラシックの大曲かのような、非常にスケールの大きい演奏で、しかもジャズ特有のブルージーさというものも、とてもよく感じられるという、今までに聴いたこともないようなピアノでした。きっとリストとかを弾いても、上手いんだろうなと思いました。いつか、ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」なんかも、オケと演ってほしいものです。

さて、そんな上原さんの圧倒的な演奏の後の、矢野さんのソロのコーナーは、自嘲的なMCをアクセントに、進んでいきます。「彼女の腕一本分弾きます…」だなんて(笑)。一曲目はTHE BOOMのカバーで「中央線」。この曲を矢野さんは、録音もしているし、ライブでももう随分演っていると思うんだけれど、この日はまた新解釈というか、いい意味で砕けた演奏。この曲は別れの歌なんだけど、この歌の主人公が、別れから随分と年月を経て、色んな感情を乗り越えて、全てを受け入れた後の歌のように聴こえました。2曲目は「きよしちゃん」という新曲。もちろん、闘病中の忌野清志郎さんへのメッセージであろうこの曲も、何だかとっても幸せな気分にさせてくれました。この日のライブは、キヨシローさんも観に来ていたようです。「ほぼ日」にも、写真が出ていましたが、随分と回復されているようで、嬉しいです。矢野さんのコーナーはこの後、くるりの「ばらの花」のカバーと「ごはんができたよ」が演奏されました。

さて、いよいよこの日のメイン、二人のセッションです。女性二人のピアニストのセッションなんて、珍しいことだろうし、そして今日は、それにまた矢野さんの歌が乗るという、非常に贅沢な演奏。中盤では上原さんのリクエストという、宮沢和史の曲に矢野さんが詞をつけた「Living with you」も演奏されました。でもこの曲、結構前の曲のようで、矢野さん演奏後のMCで「この曲の存在自体も忘れていました」「宮沢さんご免なさい…」なんていっていました(笑)。本編ラストは「二人共通の好きなもの」というMCの後、出ました超ブルージーな「ラーメン食べたい」。イントロと同時に会場中がどっと沸きます。アンコールは『はじめてのやのあきこ』にも収録の「そこのアイロンに告ぐ」、そして「Green Tea Farm」でライブは締めくくられました。

二人のはつらつとした、そして痛快な演奏に、非常に元気の湧いてくるような、そんなこの日のライブでありました。

[上原ひろみ]
M1 Desert on the Moon
M2 My One and Only Love
M3 ひとりぼっちはやめた
M4 Tom and Jerry Show

[矢野顕子]
M1 中央線
M2 きよしちゃん
M3 ばらの花
M4 ごはんができたよ

[DUO]
M1 Children in the Summer
M2 あんたがたどこさ〜アフロブルー
M3 Living with You
M4 Very Early
M5 はこ
M6 Deja Vu
M7 ラーメンたべたい

EC1 そこのアイロンに告ぐ
EC2 Green Tea Farm

ピヤノアキコ。~the best of solo piano songs~ (SACD-Hybrid) はじめてのやのあきこ

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13630/13007729

この記事へのトラックバック一覧です: 矢野顕子×上原ひろみ:

コメント

ぐあー
今、ワタクシが最も気になるジャズピアニスト上原さん、そして大好きな
アッコちゃんのエキサイティング・ライブに行ってきたんですかー!
うあー(叫び過ぎ?)

上原さんはTVで何度か拝見したのですが、それだけでもエネルギーが
バンバン出てるのが伝わります。
私もいつかそのパワーを浴びに行きたいです。

サトーさん、いつもながら目に浮かぶようなレポをありがとうございます。

投稿 ぽっぽ | 2006.12.11 23:54

私はピアノ・コンプレックスなので、
ピアノが弾けるというだけで、
羨望の眼差しな訳ですが、
特に速弾きの人が好きです。
松永貴志、佐藤丈青など。

上原さんも、負けず劣らず凄いピアノでした。
帰りにタワレコでCDも買っては来ましたが、
やっぱり断然ライブですね。

投稿 サトー | 2006.12.12 07:28

お久しぶりです。
あぁステキ・・・
部屋にある矢野顕子のCDをつい手にとってしまった・・・

矢野さんの「ばらの花」ってなんかはまる!と妙に納得してしまいました。

投稿 あい | 2006.12.13 00:33

>あいさん

どうも、お久しぶりです。えっと、誰だっけ?
と思い出すのに、時間がかかってしまいました。
そうそう、以前私が勝手にTBしたことが、
あったのでした…。

矢野さんのファンて、ホント年齢層が
幅広くって、ライブに行っても、
何だかとても居心地がいいです。

投稿 サトー | 2006.12.13 09:06

思い出していただけて光栄です。
URLを書かなかった私も私ですよね。
それでは、また寄りますね。

投稿 あい | 2006.12.13 23:41

コメントを書く